長男・ケント誕生

2016年 年明け

 

そよ子誕生から2年と少し。

再び出産が近づき、妻とそよ子が実家へ行き、またしばしの一人暮らし。

そして前回と同じように、さて寝るかという頃に「生まれる」との電話。

1回目よりだいぶ落ち着いた気持ちで、着替え、外に出る。

 

そよ子が生まれたのは真夏だったが、この日は真冬。

車に乗ってエンジンをかけ、出発するがものすごく寒く、

ハンドルが冷たくて素手で触れない。

そういえば夜に車で出かけたことが無かったが、こんなに冷えるのか・・・

しばらく手袋を履いて運転する。

 

もちろん急いでいたのだけど、

また生まれるまですごく時間がかかるし、子どもの誕生という稀有な機会に

その時人はどんな気持ちになるのか記録しておこうと思って

途中でコンビニに寄ってメモ帳を買った。

なんだかメモ帳を売ってくれたコンビニの店員さんがとても有難いと思った。

 

病院に到着、そしてすぐ生まれた。

あれ?前回あんなに大変だったのに今回これだけ?

結局メモ帳も使わなかった。

そして今振り返るとケントが生まれたときのことはほとんど覚えていない。

スムーズに行きすぎたせいか、二人目ってこんなものなのか・・・

更に、今ブログに使おうと思って昔の写真を探してたら、

ケント誕生周辺の写真が全く見つからない。なくしたのか・・・

ごめんケント、記憶も写真も無いが大事に思っている。強く生きてくれ。

 

いきなり大きい状態から始まるケントの写真

 

何日か後、そよ子を病院に連れていく。

きょうだいが初めての対面。緊張の瞬間、なんだろうか。

そよ子は別にいつもと変わらない様子だったが、

後から写真を見返したら不安そうな顔をしていたらしい。

らしい、というのは覚えてないし写真も無いから。残念・・・

 

 

そよ子、一人っ子時代最後の夏

きょうだい

 

そよ子はよくケントの世話をしてくれた。

というか今もしている。

小学2年生になったケントが車の中で寝てしまうと、

4年生のそよ子がおんぶしてアパートの2階まで連れて行ってくれる。

もう身長はほぼ同じなんだけど、弟はいくつになっても弟のままなんだな。

お姉ちゃんが守ってくれるのが当たり前で育っている。

いつかちゃんと自立心を身に着けてくれるだろうか。