釣り - 面会交流のためのリハーサル

どうも。コータローです。

先日の面会交流で浜にカニを捕りに行った時、

息子・ケントが釣りをしてみたいと言ったので

まずは一人で試してみることにしました。

遠くに住んでいることもあり、子どもたちと会える時間は短いので

せっかくなら一緒にいる時間は楽しいものにしたいと思って。

 

また、段取りが分からずモタモタして

寒い中ただ待つだけという時間が長くなったりすると

子どもが「釣りって辛くて面白くないんだ」と思って

未来の可能性をひとつ潰すことになってしまうので

新しいチャレンジの入り口は少しイージーモードにしてあげたい。

特にうちの子たちは苦行を嫌うので。。

 

僕自身は、釣りは小学生の時に父に連れて行ってもらったのが最後。

あれはとても良い思い出になったが、たぶん父が段取りしてくれたから

何も考えずに楽しむことができたのだと思う。

父も全然釣り人などではなく、あの日のために色々調べて試行錯誤したんだろうな。

・・・というわけで今回はゼロからのスタートです。

 

 

1.道具を買う

ちょうどボーナスが出て、家計の赤字がかなり改善したところで良かった。

赤字であることには変わりないが、その額によって気持ちが違う。

節約が基本だけど、子どもの経験への投資ならまあいいでしょう。

 

近くにある大型の釣具屋さんに行く。

何が必要なのかも分からないので店員さんに教えてもらいながら最低限揃えた。

家にバケツとクーラーボックスはあるのでそれ以外のものを。

まず竿類から。左から

・リール付き竿、サビキ釣り用の針、えさを入れるかご 5,100円

・リール無し竿、浮き釣り用の針、普通の針とおもり 2,400円

・海水を汲むためのひも付きバケツ 1,000円

・とげのある魚をつかむためのトング 500円

・子どもが海に落ちた時に助けるためのロープ 1,300円

 

このほか写真にはないけど

・えさ 300円

・子ども用ライフジャケット2個 6,800円

・子ども用椅子2個 1,000円

 

合計 18,400円

かなりの出費だ。

子どもを連れて行く前提だから必要なものが多かったが

大人一人で行くなら4,000円もかからないだろう。

 

しかし物が多いな・・・

引っ越しの時に大変だから物を増やさないようにと思って暮らしているが、

趣味関係の物がどんどん増えていく。

これ以上は増やさないようにしよう。

 

2.釣る

日の出の頃が最も釣れるらしい。

日曜日の朝、5時に起きようと思ったが無理だった・・・

5時半に起きてだんだん明るくなる中で色々準備し、

家を出る頃には完全に明るくなっていた。出遅れた。

 

釣具屋さんで聞いたところによると、このへんで釣りができるのは石狩か小樽。

まずは一番近い石狩の港へ向かう。

魚を保存するのに氷が必要だが、うちには冷凍庫がないので

途中のコンビニで買うことにする・・・が、港周辺にはお店がなく、

氷を手に入れることなく港に着いてしまった。

 

車から降りると、かなり寒い・・・

え、これから何十分もこんな寒い中、外で過ごさなきゃいけないの?

僕は根っからのインドア派で、これは苦行にしか思えない。

しかし来たからにはやらねば。釣竿にサビキをセットする。寒い。

釣り開始。こんなんで本当に釣れるのかいね。

釣り人はけっこう来ているが、聞いたところほとんど釣れていないようだ。

隣の家族はけっこう前からいるようだがバケツの中には小さなチカが3匹。

一人で何本もの竿を使っている玄人っぽい人も小さいハゼ2匹とか。

これはダメなんじゃないか・・・

 

と思っていたら竿が引っ張られた!

焦ってリールを巻くが全然仕掛けが戻ってこない。なんか変だ。

リールは諦めて手で糸をたぐり、魚を上げる。

なんか知らない魚が釣れた・・・ けっこう大きい。

なんだこれ。ちょっと変わった風貌をしている。

少なくともスーパーや魚屋さんでは見たことがない。

まあいい、とりあえず釣りを続行。

リールが巻けない原因をスマホで調べたら、糸を通す場所が間違っているとのこと。

一度仕掛けを外してセットし直す(これは面倒!)。

リハーサルしておいてよかった。

その後も同じ魚がかかり、2時間で3匹釣れた。

バケツに入れておくと跳んで逃げるのでクーラーボックスへ。

そこへ通りかかったおじさんが

「こいつはウグイだ。うまくないぞ!この魚はうまくない!」と。

うまくないと6回ぐらい言われた。えぇー。

 

3.捌く

改めて家で見てみるとけっこう良いサイズ!

そして1匹は生きていて、元気です。

生きている魚の首を切るのは忍びないので先に他の2匹を処理。

それでもまだ全然元気だ・・・

仕方ないので、ごめんよ!と言って3匹目も捌く。

 

頭は水道水の入ったボウルに入れておいたのだけど、それが動く。

頭だけになっているのにパクパクしている。なんと。

本体に塩を振ってベランダの網に入れて戻ると、

今度はすごい勢いで目がグリグリ動き、頬の筋肉が痙攣していた。

制御を失って暴走、残ったATPが尽きるまでカルシウムポンプを働かせ続ける感じか。

生命力の強さを感じた。

色々あったけど、一夜干しが完成。ビニール袋に収穫して冷蔵庫へ。

まずは基本の塩焼き。

いや普通においしいよ!全然臭みもないし、まずい要素なし。

ただ小骨が多いのは気になる・・・ かなり食べにくい。

小骨をなんとかしてバリバリ食べれるようにしたら化けるはずだ。

次に、骨切りしてムニエル。

まず開いて腹骨を落とし、背びれも取り除く。

皮一枚を残して身に1mm間隔で切れ込みを入れて小骨を細かくする。

これで硬い部分がひとつもない、すべて可食部の切り身になった。

これに粉をつけてバターで焼く。

食べやすくておいしい!ステーキのように何も気にせずバリバリ食べれる。

ウグイ料理はこれが正解な気がする。

反省点は、コショウをかけすぎたこと。

もっとウグイ本来の味を楽しめるようにマイルドな味付けにするべきだった。

最後、照り焼きにしてお弁当にする。

ムニエルと同じように骨切りして、魚焼きで焼く。

あらかた火が通ったら醤油とみりんを煮詰めたタレを塗ってもう少し焼く。

これも良かったけど

・焼きすぎない

・温かいうちに食べる

・薄めのタレをたくさんつける

これでもっとおいしく食べれると思う。

 

と。

大人になってから初めての釣りでしたが、ちゃんと釣れることが分かり、

初挑戦のウグイを骨切りでおいしく食べられたので良かったです。

釣り道具の使い方を間違っていた反省を生かし、

今度は子どもを連れて釣りに行ってきたいと思います。